シール印刷ラボ

オフセット印刷シール限定!データの色数を落として低コストにする方法

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課題

カラーデータとはCMYKの掛け合わせで制作されたデータのことです。当サイトにご依頼いただく方の中には、ご自身が認識されている色数と実際のデータの色数とに相違があることがあります。1色に見えてもカラーデータであったり、カラーデータであっても実際には1色であったりと、初めてシールを作られる方には難易度が高く、見積り時にデータをお送りいただけなかった場合、入稿いただいてからデータ修正を余儀なくされることもあります。今回はオフセット印刷に限定し、カラーデータと特色データにスポットを当ててコストを下げる方法を解説します。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2014年10月28日

1色に見えるカラーデータ

イラストレータのカラーパレットをご確認ください。M100%×Y100%で赤色のオブジェクトを制作すると、この赤色はデータ上では2色(2色カラー)の扱いとなります。CMYKをそれぞれ100%で制作されたオブジェクトは4色(4色カラー)扱いとなります。どちらも見た目は1色なのですが、データ上ではカラーの扱いとなります。繁盛シール工房では、このようなデータを特色変換して対応しているのですが、データ上の色数だけで判断されてデータ添付無しの状態で見積りをご依頼いただくと、コストの高い見積りが届きます。

■1色に見える2色カラーデータ
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■1色に見える4色カラーデータ
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スウォッチパレット使って色数を下げる

見た目が1色なのにカラー扱いでは、製作費用も高くなります。このような場合、スウォッチパレットを利用することでデータの色数を下げることができます。カラーパレットの右上のメニューをクリックして、新規スウォッチを選択、適当な名前を付けてから、カラータイプを特色にしてください。これで特色変換が完了です。スウォッチパレットに新規で登録されます。

■スウォッチパレットから新規スウォッチを選択
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■適当な名前を付けてからカラータイプ「特色」を選択
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■スウォッチパレットに特色が追加されました。
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■カラーパレットの表示がCMYKから特色表示に変わります。
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データの濃淡を利用する

見た目が黒とグレーの2色のシールを製作する場合、グレー色をCMYKのすべてを使ってしまうとデータ上では4色カラー扱いとなります。グレー色の色調にもよるのですが、特にこだわりのないグレーであればKの%を下げることでもグレー色を再現することができます。これで、見た目が2色のシールを1色として製作することが可能となります。初歩的な事例ではありますが、当サイトのご依頼内容を確認する限り、データに関する認識違いも多い為、今回、記述させていただきました。

■4色カラーのグレーとKの濃淡を利用したグレー
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まとめ

カラーパレットとスウォッチパレットを使いこなすだけで、カラーデータの色数を下げることができ、合わせて製作コストも下がります。アイデア次第で単色の濃淡データだけで多彩な表現も可能ですので、イラストレータ初心者の方も是非、チャレンジしてください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

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