イラストレータのカラーパレットをご確認ください。M100%×Y100%で赤色のオブジェクトを制作すると、この赤色はデータ上では2色(2色カラー)の扱いとなります。CMYKをそれぞれ100%で制作されたオブジェクトは4色(4色カラー)扱いとなります。どちらも見た目は1色なのですが、データ上ではカラーの扱いとなります。繁盛シール工房では、このようなデータを特色変換して対応しているのですが、データ上の色数だけで判断されてデータ添付無しの状態で見積りをご依頼いただくと、コストの高い見積りが届きます。
■1色に見える2色カラーデータ
■1色に見える4色カラーデータ
見た目が1色なのにカラー扱いでは、製作費用も高くなります。このような場合、スウォッチパレットを利用することでデータの色数を下げることができます。カラーパレットの右上のメニューをクリックして、新規スウォッチを選択、適当な名前を付けてから、カラータイプを特色にしてください。これで特色変換が完了です。スウォッチパレットに新規で登録されます。
■スウォッチパレットから新規スウォッチを選択
■適当な名前を付けてからカラータイプ「特色」を選択
■スウォッチパレットに特色が追加されました。
■カラーパレットの表示がCMYKから特色表示に変わります。
見た目が黒とグレーの2色のシールを製作する場合、グレー色をCMYKのすべてを使ってしまうとデータ上では4色カラー扱いとなります。グレー色の色調にもよるのですが、特にこだわりのないグレーであればKの%を下げることでもグレー色を再現することができます。これで、見た目が2色のシールを1色として製作することが可能となります。初歩的な事例ではありますが、当サイトのご依頼内容を確認する限り、データに関する認識違いも多い為、今回、記述させていただきました。
■4色カラーのグレーとKの濃淡を利用したグレー
カラーパレットとスウォッチパレットを使いこなすだけで、カラーデータの色数を下げることができ、合わせて製作コストも下がります。アイデア次第で単色の濃淡データだけで多彩な表現も可能ですので、イラストレータ初心者の方も是非、チャレンジしてください。