シール印刷ラボ

物と物をくっつける両面粘着紙シールを紹介します!

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課題

シール印刷で使用する素材には様々な種類があり、その中の1つに両面粘着紙があります。一般素材が表面素材+粘着剤+剥離紙の3層構造に対し、両面粘着紙は表面基材+粘着剤+中間基材+粘着剤+剥離紙の5層構造となっています。中間基材を中心に両面に粘着剤が塗装されている素材のことを指します。今回は、あまり認知されていない両面粘着紙を使用例を交えてご紹介します。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2015年06月15日

両面粘着紙の使い方

両面粘着紙は一般的なシールと違い、何かと何か貼り合わせることが目的となります。具体的な例を挙げると、履歴書などに貼る写真は両面粘着紙が使われています。他には封筒の開封口や、紙おもちゃのノリシロ部分にも使われています。糊の代用品として使われている訳です。利点としては一般的な糊を使うと、糊がはみ出したり、手が汚れたりしますが、両面粘着紙を使うことで、これらの問題が解消されます。

●使用例1 履歴書
●使用例2 封筒の開封口
●使用例3 糊なしラベルの止
●使用例4 紙製品・紙おもちゃの糊シロ

両面粘着紙の構造と種類

冒頭で説明した通り、両面粘着紙は5層構造となっており、用途に合わせて粘着剤や中間基材の異なるものを用途によって使い分けします。基本的にはしっかり貼り付けることが多い為、強粘着+強粘着の組み合わせで対応することが多いですが、特殊紙を使った封筒などは表面に凹凸がある場合もあるので、それような時は粗面用のトイシ糊をつかったものを使います。またクレジットカードなどを郵送する際にカードを台紙に貼る必要がでた場合には、後で綺麗に剥がせるような、微粘着糊を使うこともあります。以外と知られていないのですが、第一層の表面に印刷することが可能です。シールの使い方などを印刷しておくと便利です。

●履歴書に写真を貼る・・・強粘/上質/強粘
●カードを台紙に仮貼りする・・・強粘/PET/微粘
●糊無しラベルの両端止め・・・トイシ/PET/トイシ

両面粘着紙の不向きな使い方

両面粘着紙も不向きな使い方があります。基本的に重い物同士を貼り合わせることに対しては全般的に不向きです。車のダッシュボードに芳香剤などを固定させたい場合に、両面粘着紙を使用すると、車の揺れで芳香剤が外れてしまう可能性があります。紙媒体など軽量な物を貼り合わせることに特化している素材と言えるでしょう。

まとめ

あまり知られていない両面粘着紙ですが、目を凝らせば、近いシーンで使われていることが多く、当工房での取扱を知らずにお問い合わいただく方にご紹介すると驚かれることもあります。何かと何かを貼り合わせるシール。アイデア次第でご紹介した用途以外にも使えるシーンが広がるかもしれません。

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この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

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