シール印刷ラボ

エンボス加工×デボス加工シール/シール・ラベルコンテスト規定課題

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課題

シール印刷でよく利用される加工方法の一つがエンボス加工。素材に版を空押しして指定デザインのみに浮き出し効果を加える加工です。これに対してデボス加工は素材を凹ませる加工を指します。2018年度のシール・ラベルコンテスト規定課題の一つにエンボスとデボスを課題とする作品があり、当工房でもチャレンジしてみました。今回はコンテスト作品を例にエンボス加工とデボス加工を使ったシール印刷を解説してみます。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2018年08月09日

第28回シール・ラベルコンテストの規定課題について

当工房が応募した課題は凸版平圧機という古いタイプの印刷機を使用し、ツヤ有りの金ホイル紙に対してベタ印刷とエンボス加工、デボス加工を加えるというものです。データ内容は下記のようになります。

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作業工程は下記となります。
・第一工程/赤ベタ印刷+スミ印刷
・第二工程/エンボス加工+デボス加工+抜き加工

印刷に必要なもの

今回の課題を行うにあたり必要な材料は下記となります。

・ツヤ有り金ホイル(強粘着剤)
・赤ベタ版(真鍮版)
・スミ版(樹脂版)
・エンボス凹版(真鍮版)
・エンボス凸版(真鍮版)
・デボス版(真鍮版)
・抜型
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結構な材料が必要となります。エンボスは凹版と凸版で挟み込むので2版必要となります。
※抜型は写っていません。

作業内容

まずは赤ベタとスミの2色印刷から作業を開始。凸版平圧機ではツヤ有り金ホイルへのインキの定着が悪いので、版を加工しながらの作業となります。この段階でかなりの時間を要しました。
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エンボス版とデボス版をデザインに合わせながら加工していきます。ちょっとしたズレが目立ちやすいデザインの為、加工そのものよりも見当合わせに時間を要しました。
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作業から確認できたこと

作業前には赤ベタ印刷をした上にデボス加工をするとインキが割れてしまい、金ホイルがむき出しにならないか不安を抱いていましたが、圧力の加減次第でしっかりと型がつき、素材も傷めないことを確認しました。今回は金ホイルでしたが、銀ホイルや他素材でも応用できそうです。
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まとめ

今回のコンテストは7月に結果がでており、残念ながら受賞は逃しました。しかしながらエンボスとデボスの2つの加工方法を使ったシールに対応できることは確認できましたので、今後、生産体制を整え次第、案件をお受けいたします。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

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