シール印刷ラボ

黒だけのシール!黒のコントラストで印刷したシールを作る3つの方法

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課題

マット調の黒ベースに艶のある黒色で印刷した、落ち着いた印象のシールを作ってみたいというお問い合わせをいただくことがあります。よく艶のある金ベースに艶有りの金箔で加工したシールを作ることがあるのですが、このシールの黒バージョンとなると簡単なお話ではなくなります。実はマット調の黒色の素材がないのです。それでも対応策はあります。今回は黒のコントラストだけで印刷するシールの作成方法を解説します。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2024年06月11日

その1.黒いマットインクを使う

シール印刷で使われるインクは印刷すると光沢感がでます。しかし黒インクにはマット調のものがあり、このインクと通常の黒インクを併用することで同系色のコントラストを生む出すことができます。使用する素材はアート紙やマットコート紙など、表面コート処理された素材がオススメです。

▼メリット

インクを使った印刷の為、ある程度、自由にデザインされたものを印刷できます。

▼デメリット

インクの光沢感だけでコントラストの差をつけるので、デザインによっては見えづらく感じることがあります。

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その2.黒箔を使ったホットスタンプ

同じくマット調の黒インクを使う方法ですが、よりコントラストがでるように黒箔を使います。黒箔にも光沢とマットがあり、光沢のある黒箔を使うことで、よりコントラストがはっきりします。

▼メリット

光沢感のある黒箔を使用することで、黒の光沢とマットのコントラストがはっきりします。

▼デメリット

ホットスタンプ(箔押し)加工の特性上、繊細なデザインの再現が難しい場合があります。

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その3.色付きミラーコート紙の黒を使う

いままでのお話はベースがマット調の黒を前提としていましたが、コントラストを逆にして光沢のある黒ベースにマット調の黒でデザインを再現することもできます。黒色の色付ミラーコート紙が素材メーカーで用意されており、この素材に対して光沢のある黒箔をホットスタンプ(箔押し)することで、コントラストを出すことができます。

▼メリット

元から黒色が着色されている素材を使う為、背景の光沢が綺麗です。

▼デメリット

背景黒にインクで印刷できません。箔押しとの併用以外にデザインできません。

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まとめ

今回は黒というカラーに限定したお話でしたが、同系色を使ったコントラスト再現は他にもあります。白の場合にも応用できますので、他とは違ったラベルシールを作りたいと思われた場合は、一度、ご相談ください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

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