ラミネート加工を知る
ラミネート加工とはシールの表面に透明のフィルムを貼る加工です。この加工をすることで表面の印刷を保護することができます。他にツヤ出し・ツヤ消し効果を得ることができますので、ワンランク上の見栄えを求めることができます。ラミネートにも種類があり、大きく分けると光沢調(ツヤ有)・マット調(ツヤ消)に分かれます。ラミネートに使うフィルムの材質にも種類があり、屋内向けにはPP(ポリプロピレン)、屋外向けにはPET(ポリエステル)を使うことが一般的です。他に屋外長期貼り付けを目的としたUVカット機能のあるラミネートがございます。
【ラミネートの種類】
■ツヤ有ラミネート・・・表面保護、ツヤ出し効果
■ツヤ消ラミネート・・・表面保護、ツヤ消し効果
■UVカットラミネート(ツヤ有のみ)・・・・表面保護、ツヤ出し効果、紫外線カット
【ラミネートの材質】
■PP (ポリプロピレン)・・・屋内向け
■PET(ポリエステル)・・・屋外向け
ラミネートの有無を判断する
上記で説明した通り、ラミネートは用途や求める効果によって材質・表面効果の種類が異なります。繁盛シール工房では材質は、指定がない限り、担当者が用途に応じて適正なものを選択しているので、お尋ねすることはありませんが、ラミネート自体の有無や表面のツヤ有無に関しては、最終的にはお客様に選択いただいています。ツヤの有無は見た目の意匠性の問題なので今回は省きますが、表面保護の目的では、どのようなシールにラミネートが必要なのでしょうか。
【ラミネート加工が必須と思われるシールの用途】
■車やバイクに貼るシール
■自転車に貼るシール
■工具やヘルメットに貼るシール
■工業製品に貼る注意銘板シール
■広告用のシール
【ラミネート加工が不要と思われるシールの用途】
■ラッピング用のショップシール
■商品出荷時に使う荷札シール
■常温環境下の商品ラベル
【ラミネート加工を推奨(コストが合えば)するシールの用途】
■ノベルティ用途のシールやステッカー
■水場環境の商品ラベル
上記はラミネート加工の有無を用途別に区分けしたものです。区分けは繁盛シール工房で製作した案件をベースにしていますので他社では違う場合もあります。参考程度としてとらえてください。 区分けの基準は、シールを貼った後にインクや素材に影響のあるものが、加わる可能性があるか、ないかが判別基準です。ここで言う影響のあるものとは、紫外線であったり、人の手であったり、外気の汚れ、水気などを指します。
コストで考える
上記の記述でラミネートの必要なシールが判別できたとしても、コスト感は気になるところです。 ラミネート加工をするということは、素材を2つ使うことです。だからコストも倍になるという訳ではありませんが、高くなるのは確かです。ノベルティシールなどはラミネート加工したほうが、シールをもらった方の満足度も高いので、コスト比較の上、ご検討されることをお勧めします。
*ラミネート加工をお断りしている素材があります。
上質紙・クラフト紙・和紙・サテンなどの表面非コート素材
(※非コートとは印刷用のコート処理がない状態です)
まとめ
外的要素が加わる可能性があるシールに表面保護のラミネートが必要となります。ただしラミネート加工は法的な義務付けがある訳ではないので、コスト的に合わなければ加工しない場合もあります。(※加工しないことにより印刷した絵柄が薄れたり、剥がれたりする場合があります。)
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