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食品ラベルとは?役割や表示義務・作成ポイント・注意点を解説!

作成者: 繁盛シール工房|2021年07月14日

食品ラベルとは

食品ラベルとは、食品表示法により食品を販売する際に添付することが義務付けられているラベルのことをいいます。2020年4月1日から新たに食品表示制度によって栄養成分表示が義務化されました。表示レイアウトや記載内容は食品の種類によって、細かく定められています。詳しくは記事の後半で解説します。

■食品ラベルが果たす役割

食品ラベルには、消費者が正しい判断ができるように正しい情報を記載するという役割があります。食品表示法では、事業者よりも消費者の立場が重視されているため、消費者がわかりやすいように表示する必要があります。食品表示法に違反すると厳しい罰則もあることから、事業者は食品ラベルに課せられた役割をしっかりと果たすという意識を持つことが大切です。

■食品表示法の施行

2015年には食品表示法が定められました。それ以前は「どのように記載するか」だけが課せられていましたが、法律が施行されてからは「消費者の自立の支援」と「消費者の権利の尊重」が基本理念となっています。

食品表示法が施行される以前は、「食品衛生法」「JAS法」「健康増進法」が別々の法律で管理されていました。しかし、それぞれ目的や表示のルールなどが異なることで制度が複雑化したことから、それらを管轄する官庁が一本化し、食品表示法が生まれたのです。

食品表示法では、以下の5つが新しい食品表示基準のポイントとなっています。

  1. 加工食品と生鮮食品の区分の統一
  2. 製造所固有記号の使用に係るルールの改善
  3. アレルギー表示に係るルールの改善
  4. 栄養成分表示の義務化
  5. 新たな機能性表示制度の創設

※参考:食品の栄養成分表示制度の概要|消費者庁

 

食品ラベルの義務

食品ラベルには、義務表示と任意表示の2種類があります。ここからは、食品ラベルの義務表示で記載しなければならない内容や、義務表示と任意表示の特徴について解説します。

■安全性に対しての義務表示

安全性に関する表示は、食品表示法の数ある表示項目の中でも特に重視されています。安全に消費者が食品を摂取するには、賞味・消費期限、アレルギー表示、保存方法の3つの表示が必要です。次の見出しでそれぞれを詳しく解説します。

●賞味・消費期限

賞味期限は品質が変わらずにおいしく食べられる期間のことで、期限が過ぎてもすぐに食べられないわけではありません。缶詰・カップ麺・スナック菓子・ペットボトルの飲料などに表示されています。消費期限は、期限が過ぎると食品の劣化が進み、食中毒のリスクが高まります。お弁当・サンドイッチなどのいたみやすい食品に表示されています。

いずれも容器や袋を空けずに、記載されているとおりに保存していた場合の安全性やおいしさを示す期限になっています。開封したら期限に関係なく早めに食べましょう。

●アレルギー表示

食品のアレルギー表示については、命にかかわるために重要項目として扱われています。

表示が義務付けられている「特定原材料」は以下の7品目です。

  • 小麦
  • 落花生
  • えび
  • そば
  • かに

通知で表示が奨励されている「特定原材料に準ずるもの」は以下の20品目です。

  • いくら
  • キウイフルーツ
  • くるみ
  • 大豆
  • バナナ
  • やまいも
  • カシューナッツ
  • もも
  • ごま
  • さば
  • さけ
  • いか
  • 鶏肉
  • りんご
  • まつたけ
  • あわび
  • オレンジ
  • 牛肉
  • ゼラチン
  • 豚肉

アレルギー表示に関する詳しい内容については、下記の消費者庁のWebサイトで確認してください。

早わかり食品表示ガイド|消費者庁

●保存方法

保存方法については、具体的かつわかりやすい用語で表示します。下記の記載例も参考にしてください。

  • 10℃以下で保存すること
  • 直射日光を避け、常温で保存してください
  • 要冷蔵(10℃)

開封後の保存方法を変更する必要がある食材の場合は、開封前とは別にそれも表示します。なお、食品衛生法第13条第1項により、冷凍食品などの保存の方法の基準が定められたものは、その基準に従って表示することになります。

※参考:一般用加工食品(保存方法)|東京都福祉保健局 

■義務表示と任意表示

食品ラベルには、必ず記載しなければならない義務表示と、自由に記載できる任意表示があります。義務表示は先述したとおり、法律で記載が定められています。一例として、生鮮食品の中でも特に表示が厳しく定められている精米や玄米について紹介します。


【玄米及び精米(生鮮食品)の義務表示】

  1. 名称
  2. 原料玄米
  3. 内容量
  4. 調製時期、精米時期又は輸入時期(年月旬又は年月日で表示)
  5. 食品関連事業者の氏名又は名称、住所及び電話番号

【生鮮食品全般の任意表示】

  1. 栄養成分(栄養成分の総称、その構成成分、前躯体及びその他これらを示唆する表現を含む。)及び熱量
  2. ナトリウムの量
  3. 栄養機能食品に係る栄養成分の機能
  4. 栄養成分の補給ができる旨
  5. 栄養成分又は熱量の適切な摂取ができる旨

生鮮食品は、ほかにも農産物・畜産物・水産物があり、それぞれに表示事項が定められています。加工食品には、さらに細かく表示方法の決まりがあります。詳しい内容については、下記の消費者庁のWebサイトで確認してください。

早わかり食品表示ガイド|消費者庁

 

食品ラベルは商品選択に関する情報でもある

食品ラベルは商品選択に関する情報でもあります。理由を解説します。

■栄養成分

容器包装に入った加工食品および添加物には、栄養成分も表示されています。義務付けされている表示はたんぱく質・炭水化物・脂質・ナトリウム(食塩相当量)などです。それぞれの熱量(カロリー)も表示する必要もありますので、忘れずに記載してください。

表示が推奨されている栄養成分、任意で表示されている栄養成分もあるため、詳しい内容については、下記の消費者庁のWebサイトで確認してください。

※参考:栄養成分表示|消費者庁

■レイアウト

栄養成分だけでなく、レイアウトも定められています。たとえば、文字の大きさは8ポイント以上、栄養成分以外の項目については一括表示すること、文字や枠の色は背景色と対照的な色にするなどが挙げられます。その他、原材料と添加物は分けて表示します。

先述した生鮮食品や加工食品によってレイアウトや表示方法が異なるため、詳しい内容については、下記の消費者庁のWebサイトで確認してください。

早わかり食品表示ガイド|消費者庁

 

食品ラベル作成の手順

食品ラベル作成の手順は以下のとおりです。

  1. 必要な項目をラベルに埋めていく
  2. 特別ルールが食品ごとにないか確認する

 

食品ラベルを作成するときのポイント

食品ラベルを作成するにはラベルプリンターが最適です。パッケージに印字すると在庫を抱えてしまう可能性がある、日付を印字することに時間がかかるという場合は業務用ラベルプリンターが便利です。業務用のラベルプリンターはラベルがロール状で無駄なくプリントできるため、プロにまかせるのもおすすめです。

 

食品ラベルを作成する際の注意点

食品ラベルを作成する際には、表示内容や印字ミス、規定の改正について注意しなければなりません。以下でそれぞれの注意点を解説します。

■表示内容や印字ミスに気をつける

栄養成分だけでなく、レイアウトも定められています。たとえば、文字の大きさは8ポイント以上、栄養成分以外の項目については一括表示すること、文字や枠の色は背景色と対照的な色にするなどが挙げられます。その他、原材料と添加物は分けて表示します。

農林水産省の発表によると、食品表示法の食品表示基準に係る国(消費者庁、国税庁及び農林水産省)による2020年度上半期(4~9月)の指導の件数等は51件・指示件数は2件・命令件数は0件です。違反表示は印字ミスや原材料変更などによって起きるため、十分気をつけましょう。

違反表示は罰則の対象にもなり、消費者の健康に危害を加えるリスクもあります。表示違反で商品を回収することは販売者にとっても大きな損失となるため、表示の仕方や義務表示の項目についてはしっかりと確認を行うことが大事です。

※参考:食品表示法の食品表示基準に係る指導の件数等|農林水産省
※参考:食品表示法の食品表示基準に係る指示及び命令件数|農林水産省

■食品表示法などの規定の改正に気をつける

食品表示法の規定は、時代と共に変わり続けています。そのため、常に最新情報を仕入れるように心がけましょう。たとえば、2000年代には遺伝子組換えの表示、2017年には新たな加工食品の原料原産地表示制度が始まりました。

最新の食品表示法の内容については、下記の消費者庁のWebサイトで確認してください。

食品表示法等(法令及び一元化情報)|消費者庁

 

まとめ

食品表示法によって食品ラベルは義務化されています。記載する内容も義務表示と任意表示がありますのでそれぞれ確認してください。また、表示違反は罰則の対象にもなるため注意が必要です。

繁盛シール工房ではお作りになりたいシールを完全オーダーメイドで作成します。シールの製造歴30年以上のベテラン印刷工をはじめ、長年の経験で培われた知識と技術を提供しているため、ぜひお気軽にお見積りください。