ステッカー、シール、ラベルは。どれも粘着素材に印刷加工した物なのですが、どうして呼び方が異なるのでしょうか?
ここでは、一般論として、それぞれの特徴や使用例などを解説します。
ここでは、ステッカーの意味、特徴、使用例について解説します。
ステッカーは、裏にのりがつけられている紙片という意味があります。英語では「sticker」と表現されます。「stick」とは、「貼る」や「くっつく」という意味であり、粘着力があることを表しています。
ステッカーは、主に屋外にあるものに貼り付けて使用されるケースが多いです。そのため、シールよりも粘着力が強めになっています。風や雨にさらされてもはがれにくく、日光による日焼けや色落ちにも強い性質があります。耐候性に優れているため、さまざまな環境で長期間耐えられる点が大きなメリットです。
ステッカーは、自動車やバイクなどに貼って使用される場合も多くみられます。店舗名やロゴを示すために貼られるケースも多いです。雨や日光に当たっても、もとの状態を長く保てます。
また、屋内で使用する製品でも、長く使用する可能性が高いものはステッカーが貼られます。たとえば、携帯電話やパソコンに文字や絵などを表示したい場合は、ステッカーが選ばれやすいです。商品名や注意書きをステッカーで示している製品もあります。
ここでは、シールの意味、特徴、使用例について解説します。
シールは英語の「seal」のことであり、封印や印章という意味をもっています。シールは、手紙や容器などが開かないように固定し、保護する役割を果たします。現在では、のりがついている紙片を広くシールと表現する場合も多いです。
シールの素材は幅広く、さまざまなものにのりをつけてシールとして加工できます。たとえば、一般的な用紙以外にも和紙やホイル紙などをシールの素材として使用でき、工夫次第でさまざまなタイプのシールを作れます。
また、シールは、主に屋内での使用を前提としている点も特徴的です。ステッカーに比べると丈夫さの面で劣りますが、その分コストを抑えて作成できます。
シールは、屋内で使用する場合が多いです。シールの用途は幅広く、たとえば、食品に名称や原材料名を表示するためによくシールが使用されています。間違っている箇所に貼り付けて訂正するためのシールや、封筒の中身を盗み見られないように封緘するためのシールも作られています。
シールは、情報を表示したり、目印にしたりするために活用可能です。工夫次第で便利に使えるため、さまざまなシーンで利用されています。
ここでは、ラベルの意味、特徴、使用例について解説します。
ラベルは英語の「label」のことであり、中身が何であるかを表示するためのものです。ラベルは、レッテル、はり紙、荷札などの意味があります。
たとえば、中身が見えない箱や袋にラベルを貼り付けると、開封しなくても中身の識別が可能です。ラベルは情報を表示する役割があり、裏面にのりがついている場合もあれば、ついていない場合もあります。のりがついているラベルは、シールと同じように使用されます。
ラベルはものを識別するために役立つため、さまざまな場面で使用されています。目的にあわせた使い分けが可能です。
箱や袋にラベルを貼り付ければ、見た瞬間に必要な情報を伝えられます。また、箱や袋に示されている情報やデザインを隠す目的でラベルが使用されるケースもあります。ラベルはビジネス用途でも幅広く活用可能です。
ラベルは、さまざまなシーンで利用されています。たとえば、宅配便や手紙の宛名をラベルで表示するケースも多いです。食品の原材料名や賞味期限などの情報を表示するために、ラベルが使用される場合もあります。
また、企業によっては、商品の在庫管理のためのバーコードをラベルにして表示しているところもあります。ラベルを活用すれば後付けで情報を追加できるため、柔軟な使い方が可能です。
繁盛シール工房としてのステッカー、シール、ラベルとは
この記事では一般論としてステッカー、シール、ラベルの違いを解説しています。繁盛シール工房としては名称の違いはあっても、どれも粘着剤塗工された素材に印刷加工することに違いはなく、サービスを区分けしているわけではありません。商品ラベル、商品シール、商品ステッカー。お客様が商品ステッカーと呼べば、それが正解です。
ステッカー、シール、ラベルでは、それぞれ異なる素材が使用されています。ここでは、それぞれの素材の違いについて解説します。
ステッカーは主に屋外で使用されるケースが多いため、耐候性・耐久性に優れている素材が使用されています。具体的には、「ポリ塩化ビニル」や「塩化ビニル樹脂」とよばれる素材が使われる場合が多いです。この素材は、一般的に「塩ビ」と表現されます。塩ビには耐久性があり、長期間強度を維持できる点が大きな特徴です。屋外で使用する場合も、数年間は状態を維持できます。燃えにくく、粘着性にも優れています。
塩ビの色はホワイトベースとクリアベースがあり、ホワイトは下地が白色、クリアは下地が透明です。クリアを選べば表現の幅も広がるため、デザインにこだわってステッカーを作成できます。
他にも金ベース、銀ベース、透明ベースのPET素材などもあります。
シールにはステッカーほどの耐久性は求められない場合がほあり、デザインや用途にあわせてさまざまな素材を使用できます。たとえば、上質紙を使用したシールは、表面にコーティングを施していないため後からボールペンや鉛筆で情報を追記できます。
アート紙のシールも人気です。上質紙のシールよりも高級感を演出できます。さらに光沢のあるシールを作りたい場合は、ミラーコートの素材を使用するのがおすすめです。
文字を訂正するために貼り付けるシールを作成する場合は、のりに色がついている訂正アートが適しています。
ラベルにもさまざまな素材が使用されています。たとえば、茶封筒の素材としても使用されるクラフト紙が使われる場合も多いです。ナチュラルな印象がある素材であり、自然食品の原材料名や賞味期限を表示するために使用されるケースもよくみられます。
また、耐水性が求められるラベルには、ユポという素材が利用されています。ユポは、丈夫な合成紙であり、冷凍しても状態を維持できます。ただし、屋外での使用には向いていないため、主に屋内で使用するラベル向けの素材です。
シールとラベルは似た用途で使われることも多く、使用する素材も被ります。
ここまで解説してきたとおり、ステッカー、シール、ラベルは用途によって呼び方が変わります。屋外で使用する場合はステッカー、屋内で使用する場合はシールまたはラベルと呼ぶのが一般的です。実際には粘着塗工された素材に対して印刷加工することに変わりはないのですが、印刷会社によってはサービスを区分けしていることも多く、ご自身が希望されているものがステッカーなのか、シールなのか、またはラベルなのかを知っておくと後々、便利です。
素材選びに関しては、ステッカー、シール、ラベルのどれであっても、使用環境を考慮して選定することが大事です。
「シール=屋内」は一般論ですが、シールであっても屋外で使う場合であれば、それに見合った素材を選びましょう。
ステッカー、シール、ラベルの呼び方の違いには理由があり、用途や目的によって区分けされることが一般的です。印刷会社によっては、名称ごとにサービスを分けている場合もあります。ステッカー、シール、ラベルの違いを認識していれば、外注先選定や発注時にこの知識が役立つことでしょう。
2004年にオープンした繁盛シール工房では、専任アテンドがさまざまな企業のシールづくりを成功へ導いています。納品実績は1万件を超えており、それぞれに最適なシールをオーダーメイドで提供してきました。シールの製造歴30年以上のベテラン印刷工がおり、「ひとつ、ひとつ。シールづくりに、思いを込めて」をモットーに、確かな技術でシールを作成しています。オリジナルのシールを作るために、ぜひ相談してください。