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防水ステッカーとシールの違いとは!種類や発注時の手順などを徹底解説

防水ステッカーとは
防水性のあるステッカー

ビジネスシーンで防水ステッカーを使うケースが増えています。ステッカーが雨濡れなどで破損して、困っている担当者も多いのではないでしょうか。今回は、防水ステッカーの特徴や種類、発注時の手順などを解説します。防水ステッカーについての知識を深め、発注する際の参考にしてください。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2021年08月01日

防水ステッカーについて

防水ステッカーの特徴やシール・ラベルとの違いを分かっている人は少ないのではないでしょうか。以下で詳しく解説していきます。

■防水ステッカーとは

防水ステッカーとは、文字通り防水性に優れたステッカーであり、水で破れることがないフィルム素材のステッカーが主流です。よく見かけるのは、ジュースや調味料などのラベルに使われている防水ステッカーです。

バス用品などにもよく使われていて、シャンプーやリンスのパッケージシールも防水ステッカーを使用しています。防水ステッカーは屋外でも使われることが多いため、耐水性だけではなく耐久性にも優れていることが特徴です。

屋外で長期貼り付けするステッカーの場合、紫外線をカットするラミネートが施されているもあり、紫外線による劣化や色あせを遅らせることができるため、鮮やかなデザインやカラーを長く保持できます。

■ステッカーの特徴

ステッカーは、一般的にプリントステッカーとカッティングステッカーに分けられます。

プリントステッカーは、デザインとステッカーの素材を決めて印刷機で製作するステッカーです。一方でカッティングステッカーは、カッティングシートを好みのデザインに切って作ることができます。

プリントステッカーは、専門的な機械が必要なため、印刷業者に依頼することが一般的です。カッティングステッカーは、自作することも可能なため、オークションやフリマサイトでも扱われています。

※カッティングステッカーは、当サイト繁盛シール工房での取り扱いはありません。

■シールやラベルとの違い

一般的なステッカーとシール・ラベルとの違いは、屋外で使用するか屋内で使用するかという点です。

ステッカーは、ユーモアのあるデザインや遊び感覚の要素もあります。海外では、スーツケースやトランク、車に貼るなど、屋外で使用されていたため、屋外で使うものに関してはステッカーと呼ばれることが多くなっています。

シールは封をする意味があり、今でも郵便物で使われることがあります。また、ラべルは情報や目印の意味合いがあるため、シールとラベルは屋内用に使われると認識されています。

ただし、ステッカーも屋外用だけでなく屋内でも多く利用されているため、「屋外でも使える」と認識するほうが良いでしょう。

■防水ステッカーの注意点

防水ステッカーの注意点として、屋外でも使用する場合、防水性・耐久性が高くなくては役割を果たせない可能性があります。

頑丈で、素材が紙のステッカーよりも劣化しないものでなければ、防水ステッカーとして使うことは難しくなります。防水ステッカーの制作を検討するのなら、防水性と耐久性を確認することが必要です。

防水ステッカーは、風雨ですぐに剥がれないようにするため、強力な粘着力を保持している特徴があります。そのため、無理に剥がすことは避けてください。無理に剥がせば粘着面だけが残るかもしれず、残った粘着力は簡単にはきれいになりません。

一定期間だけステッカーを貼り付けて、後日、きれいに剥がしたい場合は、再剥離性の粘着剤を使うことも可能です。
強粘着と比べて、粘着強度はゆるくなりますが、綺麗に剥がすことができます。この粘着剤は交通広告ステッカーなどで採用されています。

 

防水ステッカーを発注する手順

防水ステッカーを発注する際に、手順を知っていれば段取り良く進められるでしょう。以下で手順を詳しく解説します。

■用途を確認

まず、防水ステッカーの用途を確認しましょう。再確認して、他の用途や併用できないかなどを検討し、無駄を省き効率よく使える用途であるかを確認することが大切です。

用途が振れるとステッカー発注のゴールが大きくずれるため、慎重な確認が求められます。

■防水ステッカーの素材を決める

用途が決まったら、ステッカーの素材を決めましょう。多種多様なステッカー素材があるため、用途やデザインに適した素材をピックアップします。この際に粘着剤や粘着強度も決めることが大切です。

■防水ステッカーの加工方法を決める

防水ステッカーの加工方法は、次の4つに分かれています

  • 印刷方法:凸版印刷やオフセット印刷、シルク印刷など。
  • 仕上げ方法:シート仕上げや1枚カット仕上げ、断裁仕上げなど。
  • 表面加工:ラミネート加工や箔押し、エンボスなど。

防水ステッカーの用途やデザインにあった加工方法を選びましょう。印刷業者からアドバイスを受けるとスムーズに決まります。

■見積もりから発注まで

防水ステッカーの素材や加工方法が決まったら、見積もりを依頼しましょう。必要な枚数を確認して後から追加がないようにすることがポイントです。発注枚数が多いほど単価は下がる傾向にあります。

見積もりの際には、こだわりや重要なポイントを、直接伝えることが大事です。自社のシンボルマークやロゴ、カラーなどの大切な要素は、しっかりと伝えましょう。

見積もりができて、価格などの折り合いが付けば発注に進む流れとなります。 

※正式な発注前に素材サンプルを確認したい場合は、業者によっては無償で素材サンプルを提供してくれる場合もあります。

 

防水ステッカーの種類

防水ステッカーは、基本となる素材によって種類が異なります。ここでは、代表的な種類を2つ紹介します。

■紙素材にラミネート加工する

アート紙やミラーコート紙の表面にラミネート加工する方法です。ベースは紙なので耐水性はありませんが、ラミネートを貼ることで表面に撥水性がでます。完全防水ではなく、水分を弾く程度の用途であれば、紙ベースを使うことも検討しましょう。

■フィルムを使う

繁盛シール工房で採用しているフィルム素材(サテン除く)は基本的に耐水素材です。白いベースならユポや白塩ビ、金や銀のフィルム素材から透明素材まで素材の選択肢は多いです。デザインにあった素材を選ぶ必要があります。フィルム素材に耐水性はありますが、基本的にラミネート加工することが多いです。耐水環境であっても長期間貼り付けたり、ハードな使い方が想定される用途であればラミネート加工をしておいた方が良いでしょう。

 

ステッカーを業者に依頼するメリット

防水ステッカーは自作することも可能ですが、印刷業者に任せることが一般的です。ここでは、印刷業者に任せるメリットを解説します。

■作成に必要な手間が省ける

ステッカーを印刷業者に依頼すれば、手間を大幅に省き、ツールの購入費を削減することができます。

自社でステッカーを作る場合、シール台やステッカー印刷に適したプリンター、切り抜き用の工具などを揃え、印刷・カッティングする場所が必要です。

しかし印刷業者に依頼すれば、これらのイニシャルコストを省けます。印刷業者によっては、デザイン制作ツールが導入されているケースもあるため、デザイン制作まで任せることも可能です。

近年は、小ロットでも注文が可能なため、防水ステッカー1枚でも注文できる印刷業者があります。

■イメージ通りのステッカーを作成

防水ステッカーを印刷業者に依頼すれば、使用場所に適した素材を提案してくれるだけでなく、使用目的に適したデザインやカラーなどのアドバイスを受けられます。印刷業者に依頼すれば見本も制作してくれるため、失敗のリスクがほとんどありません。

自社制作では難しい、小さなサイズのステッカーや大きなサイズのステッカーでも、印刷業者に任せれば問題なく作成できるでしょう。

防水ステッカーを活用すれば、耐水性や耐久性に優れたステッカーも制作できます。このように、長期的にみれば自社制作よりも業者に依頼する方がコストカットできる可能性が高いといえます。

 

ステッカー作成の具体例

ステッカーにはさまざまな種類があり、用途も多種多様です。ここでは、具体例をあげて解説します。

■宣伝やイベント告知に使うオリジナルステッカー

宣伝やイベント告知に使われるのがオリジナルステッカーです。防水で粘着力も強いため、車やトラックに貼っても劣化しにくく、剥がれにくくなっています。大きな広告宣伝効果も期待できます。

飲食店のテーブルに貼れるオリジナルの防水ステッカーもあります。お客様の目にとまりやすいため、売出し中のメニューを載せてアピールしている企業も増えています。

期間に合わせて粘着力を選べることも特徴です。再剥離糊を使うことで使用後もきれいに剥がせます。

■フロアサイン誘導ステッカー

百貨店や大規模商業施設、スーパーなどでよく見かけるのが、フロアサイン誘導ステッカーです。レジの場所やレジ待ちの立ち位置、進行方向表示などに利用されています。

オリジナルのフロアサインを作れば、企業の特徴やイメージカラーを浸透させる効果も期待できるでしょう。ソーシャルディスタンスに役立ちますし、自然と誘導できるメリットもあります。

■ノベルティーステッカー

ノベルティーステッカーは、イベントや展示会などで来場者に配布されたり、キャラクターなどの販売用グッズとして利用されたりします。防水ステッカーにすることで、ユーザーが屋外でも貼り付けることができるため、販売促進用としても利用可能です。

QRコードも印刷できるため、自社サイトへの誘導も狙えます。簡単に捨てられにくくするために、艶銀ホイル紙やオフセット4色カラー、光沢ラミネートなどでプレミアム感や特別感、高級感を付加させましょう。

■段ボール貼付け用ロゴステッカー

ダンボール貼り付け用ロゴステッカーは、ダンボールだけではなく木箱やコンテナなどにも貼り付けるステッカーです。自社商品の宣伝やセールなどのイベントのPRに使われます。

防水ステッカーにすることで、耐久性が高くなり、見栄えもよくなるため、宣伝やPRの効果向上が可能です。企業のオリジナル性があるステッカーにすることで、競合他社との差別化も図れます。

■イベント告知ステッカー

イベント告知ステッカーは、音楽祭やライブイベントなどの告知を目的としており、チケットなどの販売促進効果が期待できるステッカーです。イベント告知ステッカーを防水ステッカーにすることで、屋外に貼りつけられるため、告知効果を高められます。

ノベルティとしても使えるため、優れたデザインを活用し、表面とセパレート裏面の両面印刷仕上げなどにして、プレミアム感を出すとよいでしょう。

 

御見積のご依頼についてまとめ

防水ステッカーは、主に屋外使用を目的として制作されますが、屋内でもフロアサインや誘導ステッカーとして活用されています。デザインの優れたものが多く、宣伝やイベントの告知、ノベルティーステッカーとしても需要があります。

防水ステッカーは自社制作も可能ですが、印刷業者に依頼することが一般的です。自社で制作するためには、必要なツールや場所、作業時間などを確保しなければなりません。コストパフォーマンスを高めるためにも、印刷業者の利用を検討しましょう。

防水ステッカーの制作を印刷業者に依頼する際は、ぜひ「繁盛シール工房」を活用してください。2004年のオープン以来、納品実績は1万件を超え、制作実績の掲載数も日本一です。用途に合わせた防水ステッカーを完全オーダーメイドで作成いたします。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

内容表示シール印刷(品質表示)

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食品の成分・賞味期限表示や、各種製品の材質・品質表示など非常に多用途に利用されるシールです。他にも、品名や説明文のみを表示する簡単なものから、ロゴマークやシンボルマークを盛り込んでの印刷も可能です。

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