シール印刷ラボ

シールの裏が透けないシール素材をご紹介【透過しない素材】

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課題

通常のシールは表面素材に透明の粘着剤で構成されているので、シールを色のついた物に貼ると対象物の色が透けてしまいます。シール印刷で用意されている素材には下地を隠したい、透過させたくない場合に使えるものがあります。環境や使用目的によって使える素材も異なるので、初めてシールを作られる方には難しい内容かもしれません。今回は背面透過を防ぐことを目的とした素材をご紹介します。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2014年10月28日

グレー色の糊を使った訂正糊シール

シール素材で使われている粘着剤の多くは透明なものですが、グレー色の糊を使ったものもご用意があります。それが記載訂正などの用途で使われる訂正シール(総称)と呼ばれるものです。グレー色の糊を使っているので、背面が透けないことが大きな特長です。対応している表面素材は上質紙・アート紙・ミラーコート紙などの紙素材やフィルム素材のユポにも対応しています。主に以下のような用途に利用されています。

【訂正糊を使ったシール】
■カタログ・封筒などの記載ミスを訂正するシール
■貼付対象の下地が印刷されている場合に貼るシール
■屋外向けポスターや看板などの記載ミスを訂正するシール
※訂正糊の粘着剤は強粘着性となり再剥離性はございません。

背面が透過しない再剥離性シールはないのか?

再剥離シールも透明の粘着剤を使っていますが、素材の裏面に銀色の印刷をしてから再剥離糊を加工した素材があります。マルウ接着株式会社が販売している「リベールシリーズ」が最も有名かもしれません。粘着剤自体は透明ですが、シール背面(糊面)に銀色のインクで印刷されているので、背面への透過もなく、短期間で剥がしたいシールで活躍してくれます。主に以下のような用途に利用されています。

【再剥離糊を使った隠蔽性シール】
■個人情報保護シール
■一時的な貼り付け用途のPOPシール関連
■展示会で使うパネルなどに貼り付けるシール

個人情報を隠すことを目的とした専用素材

個人情報を記載した項目を隠したい場合、セキュリティ性も必要とされます。先にご紹介したリベールでは綺麗に剥がすことができ、再貼付も可能なので、セキュリティ性は低いと言えます。下地を隠したいけれど、剥がしたことも確認できるような素材はないのか。そんな素材が「親展用目隠し用シール」です。シール背面(糊面)には黒色のフィルムが貼り付けられているので、透過性はありません。また貼り付け後にシールを剥がそうとすると、対象物に薄い透明フィルムが残り個人情報の改ざんができません。シール自体の再貼付もできない仕様となっているので、セキュリティ性を求める場合には最適と言えます。

まとめ

背面を透過させたくないシーンは用途により様々であり、用途や目的によって素材を使い分けることが大切です。透過を防ぐ、再剥離性、セキュリティ性など、求める効果ごとに素材が用意されているので、ご自身の要望やシールの使い方を事前に整理しておくと素材が絞りやすくなります。

この記事についてのご質問やご相談は担当者までお問い合わせください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

訂正シール印刷(修正シール)

訂正シール印刷(修正シール)

印刷ミスを修正するときや、カタログなどの訂正・修正など、表示情報を変更する用途に使うシールです。グレー色の訂正糊を使った素材や表面に隠蔽性のある素材を使用するので、印刷箇所の上から貼付しても下地が透けることがありません。

シール粘着剤:訂正用粘着

シール粘着剤:訂正用粘着

グレー色の粘着剤を使った粘着剤です。隠蔽性(裏面が透けては困る)が必要な訂正・修正用途のシールや、柄の入ったパッケージの上の貼るラベルなどに利用されています。グレー色の粘着剤を使っているので、白い素材の場合、表面がややグレーっぽく見えます。

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