シール印刷ラボ

電子レンジでシールは燃える?シールを貼ったまま温めたい場合

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課題

電子レンジで加熱する際に、冷凍食品やパッケージに貼られたシールが燃えるのではないかと心配される方も多いかもしれません。実際、シールが燃えるリスクは低いものの、素材や種類によっては注意が必要です。今回は、冷凍食品に使われるラベルやシールの素材と、その加熱時の安全性について解説します。シールが燃える原因や、避けるべきラベルの種類についても触れながら、安心して電子レンジを使用するためのポイントをお伝えします。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2025年04月15日

シールを貼ったまま電子レンジで商品を温めても燃えない?

結論として、シールが燃えるリスクは低いです。

電子レンジは「マイクロ波」を使用して食材を加熱します。
電子レンジ内で加熱される際、ラベルの基材(紙やプラスチック)は直接的に「加熱」されるわけではなく、
周囲の温度が上昇することによって間接的に温まります。これにより、ほとんどのラベルは通常、電子レンジで温める際に燃えることはありません。
シールが変色や変形したりすることはありますが、発火する可能性は非常に低いです。


燃える危険性のあるシール

ただし、シールが燃える可能性はゼロではありません。
以下の素材を使った場合は、電子レンジ内でスパークし燃える危険性があるので注意が必要です。


金属成分が含まれているシール

アルミ蒸着ラベルやアルミニウム箔を含むラベルは、電子レンジ内で火花を発生させる可能性があります。
金属がマイクロ波に反応してスパークを引き起こし、瞬間的に数百度の高温が発生します。
このような温度に達すると、ラベルが燃える危険性があります。

具体的には、ホイル紙(金・銀)や箔押し(金・銀)を使用したシールは、
金属成分が含まれているため、電子レンジ内でスパークを引き起こす可能性が高いです。
これにより、瞬間的な高温が発生し、最悪の場合には火災が発生することもありますので、
商品容器等にシールを貼って電子レンジで温める可能性がある場合は、注意が必要です。


電子レンジで温めてみた

燃える可能性のある、ホイル紙(金)と燃える危険性の少ない絶縁箔(金)を電子レンジで温めてみました。
※この実験は、安全に十分配慮した上で行っています。危険を伴うため、絶対に真似しないでください。

■ホイル紙(金)を温めた場合

 

電子レンジで金ホイル紙を温めた場合
電子レンジで金ホイル紙を温めた場合
電子レンジで金ホイル紙を温めた場合

燃える可能性のある金ホイル紙を電子レンジで温めます

電子レンジで金ホイル紙を温めた場合
40秒経過後 電子レンジ内でスパークしました
電子レンジで金ホイル紙を温めた場合
確認するとラベルが発火しています
電子レンジで金ホイル紙を温めた場合
ラベルは燃えてしまいました

 

■絶縁箔(金)を温めた場合


電子レンジで絶縁箔を温めた場合
電子レンジで絶縁箔を温めた場合
電子レンジで絶縁箔を温めた場合
燃える可能性の低い絶縁箔を電子レンジで温めます
電子レンジで絶縁箔を温めた場合
40秒経過後変化はありません
電子レンジで絶縁箔を温めた場合
ラベルに変化は見られません
電子レンジで絶縁箔を温めた場合

ラベルは燃えることはありませんでした



結果、ホイル紙(金)は発火し、絶縁箔(金)は変化はありませんでした。
※この実験は、安全に十分配慮した上で行っています。危険を伴うため、絶対に真似しないでください。


電子レンジで加熱する商品で、金属感を出したいシールを作りたい

もし電子レンジで使用する商品にラベルを貼りたい場合は、ノンアルミまたは絶縁箔といった素材を使用したラベルを選択することをおすすめします。
これらの素材は、金属含有量を極限まで削減した素材となっており、見た目は金属のような光沢感を持つことで、デザイン面でも優れた選択肢となります。

このような素材を使用することで、商品を消費者にとって安全に提供できるだけでなく、商品ラベルが美しく、機能的にも優れた選択肢となるでしょう。


絶縁箔(金)_LX549S メリークリスマス

絶縁箔(金)_LX549S メリークリスマス

絶縁箔(銀)_LX572S メリークリスマス雪だるま

絶縁箔(銀)_LX572S メリークリスマス雪だるま

ノンアルミ_LQ938 今日も1日おつかれさまでした

ノンアルミ_LQ938 今日も1日おつかれさまでした

まとめ

金属成分を含むラベル、特にホイル紙(金・銀)や箔押し(金・銀)のラベルは、電子レンジで加熱すると火花を引き起こし、最悪の場合、火災が発生するリスクがあります。そのため、電子レンジでの使用が予想される場合にはノンアルミや絶縁箔素材を使用することが推奨されます。これにより、加熱時の安全性を確保し、消費者にとって安全かつ信頼できる商品を提供することができます。

この記事についてのご質問やご相談は担当者までお問い合わせください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

商品ラベル印刷(パッケージラベル)

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商品にマッチしたデザインと保存環境に適した素材・粘着剤を選ぶことで、商品自体の特性を生かしたラベルを作成することができます。

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