シールを作る前にサンプルをみてみたい
一般的に本番(量産時)と同じ仕様でサンプルを作成したい場合は、試作代としての費用が発生してきます。
商品の仕様にもよりますが、数万円程度の費用が発生することもあります。
製作側としても試作品(サンプル)を見ていただいてから、量産の流れが安心ではありますが、
予算の関係でそんな費用は出せない…というケースも多いかと思います。
その場合、何を確認したいのかという点を明確にすることで、費用を抑えて確認が出来るケースもあります。
1. 素材や粘着の相性を確認したい!
シールの素材や粘着力は、実際に貼る対象や使用環境によって重要な要素です。
実際にシールを使うシチュエーションを想定して、素材や粘着力の相性をしっかりと確認したい場合には以下の方法が有効です。
■素材サンプルを取り寄せる
一般的にシール印刷会社では原紙素材メーカーの素材のサンプルのご用意があるため、
印刷なしのもの、かつ貼り付けテスト用の少量であれば、無償または少額の費用でご対応いただけるケースが多いです。
当工房では、見積価格ご確認後、採用前提ですが、サンプル郵送対応を行っております。
ご希望の場合は担当者にお知らせください。
※粘着性を確認したい場合は実際に採用いただく予定のラベルサイズに切り取って被着体への貼り付けてテストを実施していただくことが有効です、これはラベルサイズが大きければ粘着力が増すことで正しいテストとならないためです。
また、接着テストにおける被着体貼付けへの検証経過時間としては、24時間推奨(最低でも半日)経過することで被着体への糊の安定した貼付けとなります。
貼り付け直後の場合、比較的はがれやすい状態と言ってもよいでしょう。
実際に使用する運用に合わせてテストすることが理想的です。
2. 色を確認したい!
色が重要なシールデザイン、企業ロゴ等が入っていたりする場合、実際に色味がどう出るのかを事前に確認することは非常に重要です。
■本機色校正を依頼する
シールの印刷をする前に、カラーが正確に再現されているかをチェックするため、本機色校正を実施しましょう。
基本的に『色を確認したい』というご要望においてはシールの形状(型)を抜いたものでなく、本番と同様の印刷方法で印刷のみ施したものが確認できます。
■特色指定をする(DIC・PANTONE他)
シールの色を正確に再現するためには、色見本帳に基づく「特色指定」をすることで、印刷業者との色の認識のズレを防ぎ、
デザイン通りの色合いを実現することが可能です。
当工房では主にDICチップを採用しておりますが、PANTONE社のチップでも一部対応可能な場合もあります。
3.実際の使用感を確認したい!
シールが実際に貼った際にどのように見えるのか、貼る際の使用感等を確かめるためには、やはり実物でチェックすることが最も確実です。
■本機試作制作を依頼する
予算やスケジュールに余裕があれば、本番のシールを少量作成して実際に使用してみることが一番確実です。
シールを商品やパッケージに実際に貼ってみて、耐久性や使い勝手をテストしましょう。
本機色校正においては、実際に製造依頼をされた場合と同額程度の費用が発生する場合がほとんどです。
大半のご依頼案件においては、デザイン通りで製造させていただくことが多く、PC、モニター環境により若干の見え方は異なりますが、過去実績ではおおむね理想通りの仕上がりとご評価いただくことが多いです。
まとめ
シール本番を作る前にサンプルを確認することは、製品の完成度を高めるために非常に重要なステップです。素材、色、使用感を事前に確認することで、最終的に期待通りのシールを手に入れることができます。製作前に確認したいポイントを相談してください。