パスシールとは
イベントやコンサート、企業の内部管理など、様々な場面で活躍する「パスシール」。
スタッフパスシール、ゲストパスシールなどと呼ばれることが多いです。
一見シンプルなこのツールが、実は安全管理や円滑な運営の要となっているのをご存知でしょうか。
スタッフパスシールとは、シール素材で作る貼り付け式の身分証明ツールです。
使い捨てが可能で、コストパフォーマンスに優れているため、短期のイベントや日替わりの入場管理に特に重宝されています。
また一般的な名札のように安全ピンを使用しないことから、お子様のイベントにも安全に使用できます。
パスシールのデザイン
スタッフパスシールのデザインには、イベントのテーマや企業のロゴ、カラーを反映させることが重要です。
衣服や持ち物に貼るため、視認性の高さが求められます。
シンプルで目立つ色使いにすると良いでしょう。
油性マジックで書き込みができるので日付や名前などの記入欄もあらかじめ設けることもできます。
パスシールの素材
一般的に「パスシール」とすると布地のサテン素材をイメージされることが多いかと思いますが、
衣類に貼る粘着剤を使用した紙素材もありますので、ご紹介します。
■サテン(布地)
「パスシール」でご採用実績の多い素材です。
素材が布地なので、柔軟性があり衣服に馴染みの良い素材です。サテン独特の光沢感と高級感があります。
【メリット】
・布地のため衣服と馴染みやすい
【注意点】
・素材の特性上色が滲みやすいため、カラー4色などの写真印刷には不向きです
■紙素材(上質紙・アート紙・ミラーコート紙)
あまり知られていないですが、通常の紙素材でも「繊維用糊」の扱いはあります。
【メリット】
・サテン素材よりコストが安価にご対応可能な場合が多いです
・アート紙、ミラーコート紙は印刷適性の高い紙素材なため、4色カラー印刷での再現性も高いです
【注意点】
・紙素材のため、サテン素材と違い手で破れてしまいます
パスシールの仕上げ方法
スタッフパスシールの仕上げ方法は使いやすさに大きな影響を与えます。
仕上げ方法には、シート仕上げと1枚カット仕上げがあります。
■1枚カット仕上げ
1枚カット仕上げ
各シールが個別にカットされているため、使いたい時にすぐに個別に配布することができます。
■シート仕上げ
シート仕上げ
1枚の台紙に複数枚シールがまとめられているため、小さいサイズのシールではこちらでご提案させていただくことが多いです。
シールがバラバラになることを防ぎ、管理運用面で便利です。
■断裁仕上げ(全抜)+裏スリット仕上げ
断裁・全抜き仕上(シングルタイプ)
断裁とはステッカー材質部分と剥離紙を同サイズでカット(四つ角落とし)した状態の物、ラベルが剥がしやすいように台紙中央に1本切れ込みを入れた仕様です。
ラベルのサイズが大きい場合や、ノベルティーとして配りたい場合などでも利用される仕上げ方法です。
パスシールを作成する際によくあるご質問
Q.一般的な仕様・サイズはありますか?
サイズは様々なサイズで作成可能ですがご依頼の多いサイズの場合、60mm×90mmのご依頼を多くいただきます。
テンプレートもご用意しておりますのでご活用ください。
https://www.seal-koubou.com/template/
Q.繊維用糊は被着体に糊残りしますか?
繊維用糊、とは被着体に糊残りしない粘着剤ではなく、粘着剤自体が固いため衣服から剥がした際に糊残りの少ない粘着剤となります。
また被着体に糊残りしたとしても、糊残りによる黄ばみや変色が少ない粘着剤です。
粘着剤としては強い部類に入りますので貼り付けたい対象が、ニットなどの毛足が長いもの、デリケートな生地や革製品などには短時間の貼り付けでも生地を傷める可能性があります。
長時間の貼り付けや、貼ったままでの洗濯などの影響ではがれにくく、また被着体をよこしてしまう可能性もありますので、あらかじめテストを検討することをおすすめします。
Q.価格・最低製造数量はどのくらいになりますか?
価格はサイズ・色数・数量・加工によって変わります。
印刷枚数が少ないと1枚当たりのコストが割高になります。
最近では他社サイト様で、小ロット(100枚以下)、多色印刷で、総額数千円でご対応されるサイト様もいらっしゃいます、
当工房では量産タイプの印刷機を使用していることから、この手のご依頼の場合どうしても希望価格に添えない事例もございます。
印刷枚数やデザインによって価格や製造数量が変わるため、お客様のニーズに合わせた最適な印刷方法をご提案させていただきます。
まとめ
スタッフパスシールは、イベントや業務でスタッフを一目で識別するために欠かせないアイテムです。
デザインや素材、仕上げ方法でよりイベントを盛り上げる魅力的なシールを作成できます。
シンプルで視認性の高いデザインを心掛け、素材や仕上げ方法も使いやすさを考えて選ぶことが大切です。
シート仕上げや1枚カット仕上げの選択肢があり、イベントの規模や目的に応じて最適な方法を選ぶことができます。
オリジナルのスタッフパスシールを作ることで、イベントや業務がさらにスムーズに進行し、スタッフや参加者にとっても安心感を与えることができます。ぜひ、自分たちのニーズにぴったりなスタッフパスシールを作って、素敵なイベントを実現してください!