立体的で丸みがあり存在感のあるシールで魅せる
ポッティングシールとは、樹脂盛りシールとも呼ばれ、印刷を施したシールの表面に透明なウレタン樹脂が凝固しているシールのことを言います。自動車のエンブレムシールや商品機械の筐体にブランドロゴシールとして使用されたり、キーホルダーとしても利用されています。
見た目の艶やかな光沢感や丸みが特徴的で魅力あるシールに仕上がります。
ポッティング(樹脂盛り)シールの印刷事例 (素材・粘着剤の組み合わせ例)
ロゴシール
基材/透明フィルム 強粘着
印刷/カラー4色印刷
加工/ポッティング
透明素材にポッティングを組み合わせたシールです。透明な素材であることで印刷していない部分は被着体が透けて見せることが可能です。
ノベルティー用URLシール
基材/白フィルム 強粘着
印刷/赤1印刷
加工/ポッティング
白色の素材にポッティング加工を施したポッティングシールです。
ユニーフォール型 ロゴシール
基材/艶銀フィルム 強粘着
印刷/2色印刷
加工/ポッティング
基材を光沢のある銀色のフィルム素材を使い、形状はユニフォーム型でポッティング加工も形状に沿って盛られています。
店名ロゴシール
基材/白フィルム 強粘着
印刷/カラー4色印刷
加工/ポッティング
基材への印刷をオンデアマンド印刷で対応することで、違うデザインのものも合わせて作ることも可能です。
担当者からのアドバイス
ポッティングシールの特性
基材への印刷とは別工程でウレタン樹脂を流し込み硬化させることで艶やかで丸みのあるシールが出来上がります。
ご希望の数量や条件に合わせて小ロットであればデザインの印刷はオンデマンド印刷、屋外で耐候性が必要な条件での使用であればシルク印刷にてご提案をさせていただきます。樹脂自体には紫外線による劣化を防ぐ効果もあるため、シルク印刷と組み合わせることでさらに耐候性のあるシールづくりが可能です。
ポッティングシールに適した基材
ポッティングシールに使用する基材には樹脂を吸い込みにくく、樹脂の安定がしやすいフィルム素材をおすすめしています。
素材によっては樹脂の中に気泡ができてしまう場合もあるので注意が必要です。
おすすめ
・白フィルム(発砲PET・白PET)
・塩ビフィルム
・透明フィルム(PET)
・銀フィルム(PETネーマー)
・金フィルム(PETネーマー)
・ヘアラインフィルム
NG
・ユポフィルム
・白フィルム(白コート)
粘着剤
強粘着・冷凍糊・強粘再剥離糊・微粘着再剥離糊・トイシ(粗面)用糊
ポッティングシールの注意点
ポッティングシールの場合、透明な樹脂でシール表面を覆うことから、ポッティング加工前の色の見え方と、加工後の見え方に差が発生いたします。
特に白や赤色においては、少しくすんだ印象に見えてしまいがちです。
これは一概に、濃く見えるだけでなく、色によって明るく見える場合もあり個体差も発生します。極端に異なる色となるわけではありませんが、注意が必要です。
ポッティング加工は樹脂を流しゆっくりと時間をかけて硬化させるため鋭角な形状には不向きです、最低でも1.5㎜Rほどのカーブが発生します。
手触りもソフトな印象ですが、被着面はフラットである必要があります。
曲面への貼り付けは初期接着ができたとしても時間の経過とともに端からはがれてきてしまいます。粘着剤をトイシ用糊などで工夫する方法もございます。