印刷面の保護・ツヤ出し効果に最適
ラミネート加工シールとは印刷面に対して透明のフィルムを貼る加工の総称です。PP加工やPP貼・ラミ貼などの名称が一般的かもしれません。主な役割は、印刷面の保護やツヤ出し効果となりますが、中にはマットな効果をだせるラミネートや表面にザラザラな加工を施したエンボスラミネートという素材もあります。 ラミネート加工はシール素材が平滑になっているものに適合性があるので、上質紙、未晒クラフト紙、オリンパス、和紙といった、表面にコート処理されていないシール素材に対してはあまり相性は良くありません。
担当者からのアドバイス
ラミネート加工を必要とするシール
・屋外用ステッカー
・工業用ステッカー
・全面に光沢感をだしたいシール
・全面にマット感をだしたいシール
ラミネート加工時の注意点
ラミネート加工をするとシールの厚みが増し、反り返りなどの現象が起こります。平面貼り付け時には問題ありませんが、筒状のボトルに巻きつけて貼るようなラベルの場合、粘着強度を上げておかないと自然と剥がれてします場合もあります。またペンやマジックでの記入適正も下がりますので、屋外用であっても点検済証などのシールなど、日付け記入の必要性があるシールにはラミネート加工をしないこともあります。
ラミネート加工=防水加工ではない
紙素材に対してのラミネート加工をすることで、耐水効果を得ることができると考えられている方がいますが、厳密には防水や耐水といったレベルではなく、表面に撥水性を持たせる程度となります。シール側面は紙素材がむき出しの状態ですので、本格的な水場や屋外で使用するシールの場合、ベースの素材はフィルム素材で対応されることをお勧めします。
ご自身が希望されるシールにラミネート加工が必要なのかを判断することが難しい場合があると思います。担当者としても悩むところですが、見積り時の表面加工を「お任せ」でご指示いただいた場合、以下のような区分けで判別するようにしています。
*貼り付け期間・・・半永久的に貼り付けておくシールの場合は必須です。シールを消耗品として使う場合はコストが高くなるので必要なしです。
*貼り付け環境・・・屋外で使うシールであれば必須ですが、屋内であっても半永久的に貼り付けつる場合は必要です。
上記を見てお分かりかもしれませんが、「短期貼付け」か「長期貼付け」かを目安にしています。あと、ラミネート加工はコストアップにも繋がるので、シールの使用状況に応じて決定する必要もあります。
とは言っても、よくわからない方は担当者までお問い合わせください。