シール印刷ラボ

シールの見積依頼に関するよくあるご質問集

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課題

オリジナルシールを作りたいと思った時に、製作を外部に依頼するのであれば、まず見積もりをとる必要があります。しかし初めてシールを作られる方にとっては、シール印刷会社の見積フォームを見て、「記入項目の意味がわからない」や「素材がわからない」など、難解なことが多く、入力が面倒と感じられる方も少なくありません。今回は見積もり依頼時のよくあるご質問(FAQ)と見積もり依頼方法をまとめました。

※記事内容は当工房の担当者が感じた主観的な意見です。他印刷会社とは意見に相違がある場合もあります。予めご承知ください。

2020年09月09日

見積もりに必要な情報(要素)

FAQの前に、まずシール印刷会社の担当者が、見積もり作業をする時に必要な情報(要素)を知っておくと、後々のFAQの内容が理解しやすくなると思いますので、最初にお話しておきます。ただし見積もりの計算方法は印刷会社によって異なるので、ここでは繁盛シール工房の担当者としての内容となります。 当工房では見積計算時に下記の情報を基本的に必要としています。

■用途(利用環境)

何を目的としたシールなのか。利用環境は屋外、屋内、常温、高温、冷温
例えばノベルティーステッカーを作りたい場合、イベント時に配布するなどの目的以外に、配布したステッカーを何に貼ってもらう想定かもお知らせください。

■素材

用途やご利用環境に見合った素材

■粘着剤

用途やご利用環境に見合った粘着剤

■サイズ形状

シールのサイズと形状、四角や丸の基本形状か、歪な変形か

■表面加工

ラミネートの有無、ラミネートの種類

■その他加工

エンボス、箔押し、ナンバリングなど

■データの色数

印刷に必要な版数を確定させます

■印刷方式

凸版印刷、オフセット印刷、シルク印刷など

■納品形態

シート状、1枚カット、ロール状、シングルタイプ、マルチタイプ

■印刷枚数

何枚印刷するか

印刷データの内容や印刷方式によって対応できる仕様に制限があります。また用途によってはお客様ご希望の仕様がご利用環境に合わない場合もあり、最終的には全ての情報を確認した上でお客様にとって最適と思われる御見積を回答させていただきます。

よくあるご質問(FAQ)

それでは見積もり担当者が知り得たい情報を確認したところで、よくあるご質問を見ていきましょう。

Q:見積もりの依頼方法がわかりません。

A:無料見積フォームをご利用いただき、ご希望シールの概要をお知らせください。基本情報として素材、サイズ、データの色数、印刷枚数がわかれば概算程度の御見積は可能です。

Q:最低ロットはありますか。1枚からでも作れますか。

A: 最低ロットの規定は設けておりません。金額承認いただけるのであれば1枚からでも製作可能です。しかし量産タイプの印刷機を使用している都合上、小さなシールであれば1枚でも1000枚でも金額差があまりないので、可能な範疇で数量をまとめていただいた方がコストメリットがあります。

Q:経済的ロットを教えてください。

A: 経済的ロットを決めるには、お客様がお考えになっている経済的単価をお知らせいただく必要があります。製作に必要な金額を数量で割ると単価になりますので、おり多くの数量をお作りいただいた方が経済的とも呼べます。

Q:シールの1枚単価を教えてください。

A: 1枚単価は製作する総数で決まります。何枚印刷するかをまずお決めください。

Q:シールの価格表をいただけませんか。

A: お客様仕様に合わせたオーダーシールを手掛けている都合上、価格表はご用意しておりません。100人いれば100通りの仕様になる場合もありますので、都度、御見積させていただいております。

Q:素材や粘着剤の選び方がわかりません。

A: 素材や粘着剤はシールのご利用環境や貼り付け対象によって異なりますので、詳細をお聞かせいただければ適当するものをご紹介させていただきます。

Q:一般的なサイズで見積もりしてください。

A: オーダーシールの場合、お客様ごとに一般論も異なりますので、お客様ご自身でお決めいただく必要があります。まずは大まかなサイズでもいいので、軸になるサイズをお決めいただき、金額によって微調整されることをオススメします。

Q:色数って何ですか。

A: イラストレータで制作されたデータで使用されている色数です。データ内容がわからない場合は、まずは見た目の色数でも結構です。但し、素材の色は色数に含めません。

Q:完全データの意味がわかりません。

A: イラストレータで制作された印刷用として使えるデータです。ロゴだけイラストレータでお送りいただいて当工房側で修正する場合、これに該当しません。データ修正費用が発生します。

Q:手元にあるシールと同じ物を作れますか。

A: 当工房で対応できる印刷方法や素材であれば作れますが、実物を確認しない限り、正確な回答は控えさせていただいております。写真などでの確認は後のトラブルに繋がりますので、同じ物をご希望であれば、実物確認は必須となります。

Q:印刷素材を支給するので、印刷だけお願いできますか。

A:お客様からの支給物に対しての印刷加工は対応しておりません。

おおよそ以上の内容がよくあるご質問と当工房からの回答です。もちろん他にも様々なご質問をいただくのですが、今回はお見積りをいただく前段階の内容に絞っております。

見積もりフォームの使い方

最後に当工房の無料見積もりフォームの使い方をご紹介しておきます。 冒頭にも記載しましたが、お見積算出に必要な情報を確認するための問診のようなものです。 伝えていただく内容次第で算出される御見積や仕様も異なりますので、 今後にお役立ていただければ幸いです。

無料見積フォームをご覧いただきながらご確認ください。

■目的・用途

お作りになりたいシールの概要をお知らせください。何のために作るシールであるか、貼り付け環境(屋外、屋内、高温、低温etc)や貼り付け方法(手貼り、ピーラー使用、自動貼り機etc)などをお知らせください。ノベルティーシールなど名称だけお伝えいただく方も多いのですが、ノベルティーといっても貼り付け環境は様々です。どんな所に貼ってもらいたいかなど、より具体的な情報をお知らせいただくと助かります。

【ノベルティステッカーの記入例】
・展示会来客者へ配布
・スマホやノートPCに貼っていただく想定
・少し丈夫な仕様にしたい
・ハガキサイズの白い素材にカラー印刷、絵柄ごとにカットを入れたい(10箇所くらい)

■サイズ

シールの縦と横のサイズをミリ単位でお知らせください。必要とする部分のシールサイズです。例えばA4サイズに複数の絵柄をハーフカットしたマルチシールの場合、絵柄のサイズではなくA4(210mm×297mm)を入力してください。

■形状

シールの形状です。四角形、円形、楕円形は選択式ですが、角丸や変形などの場合は、その他の記入スペースをご利用ください。

■素材

当工房で取り扱いのある素材は選択項目からお選びください。WEBサイトでご紹介していない素材もございますので、ご希望があれば選択項目から「その他」をお選びいただき、記入スペースに素材名を入力してください。何を選べばよいか判別できない方は「おまかせ」を選択してください。ただし、少しでもご希望がある場合は、白ベース、透明ベースなどざっくりした情報だけでもお知らせください。

■粘着剤

選択項目からお選びください。こちらも選択が難しい場合は「おまかせ」をお選びください。 その際に「目的・用途」で貼り付け対象の状態もお知らせください。何に貼るかなど対象の状態や環境で粘着剤を選びます。

■色数

ここでは印刷データの色数をお教えください。データの色数が判別できない場合は、見た目の色数でも結構です。素材の色は色数に含みません。例えば白ベースの素材に黒で印刷するのであれば1色です。またインクを使わない加工(エンボスや箔押し)、またナンバリングなどは色数に含めず、「加工」の項目からお知らせください。

■表面保護

ラミネートの有無と種類をお知らせください。基本は光沢かマットです。ご自身で必要の有無が判別できない場合は「おまかせ」をお選びください。

■加工

インクを使った印刷以外にエンボスやホットスタンプ(箔押し)をご希望の場合は、こちらで指定ください。任意項目ですので不要の方はスルーしてください。

■枚数

必要とするシールの枚数です。指定されたサイズの数量とお考えください。

■仕上方法

シールの納品形態です。シート状や1枚カット、巻取りなどご希望があればお知らせください。但し、使用する印刷機によって対応できない場合もあります。

■入稿データ

当工房で印刷用として使えるデータはイラストレータで制作された完全データのみとなります。こちらで修正が必要なデータは完全データには該当しませんので、その場合は「その他」の記入スペースに修正内容を含めた情報を入力してください。

■参考データがあればお送り下さい

参考になるデータ(画像やエクセル、ワードの原稿)があれば添付いただけます。もちろんイラレ完全データでもOK。但しデータサイズが大きい場合、送信時にエラーが起こるので 極力容量を下げて(〜10MB)お送りください。

まとめ

オリジナルシールのお見積り算出に必要な情報を的確にお伝えいただくことで、より正確な仕様でお見積りさせていただくことが可能となります。初めてオリジナルシールをお作りになる方にとっては大変かもしれませんが、よりご希望に近づけるように詳細情報をお伝えいただけると助かります。また、「わからない」といった状態で申し込みされますと、間違ったシールが出来上がります。お客様にとっても当工房にとっても良い結果になりません。少しでも心配はことがある場合は、ご面倒でも、事前に確認するようにしてください。

この記事で解説したシールの用途・素材・加工方法

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